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岡西佑奈展『希望の書』開催記念 パフォーマンスイベント終了のお知らせ

ご来場、ご視聴いただいた皆様、誠にありがとうございました!

今年に入り世界中が1つの大きな問題に直面しその解決にむけて長い月日をかけて答えを見つけようとしています。

3月頃から私たちの住む日本でも家から出られなくなるかもしれない、仕事がストップしこの先の生活に不安をみんなが抱える中、私にできる事はないかと考えていました。私にできる事は言葉を書くことです。

絶望的な状況のなかでも、それでも私たちの心にはかすかな希望があってその希望を抱くことによってなんとか前に進もうとしている。
そんな希望の光で真っ暗な世の中を少しでも照らすことができればと言う思いで、4月3日からSNSを通じて世界中の方々に希望の言葉を募集しました。
少しでも集まった言葉を少しずつ書いていこうと思っていた中、何百件と言う数の希望の言葉を世界中の方々からお寄せいただきました。
その送っていただいた希望の言葉をSNSにアップしていたところ、共同通信の方からSNSを見ない方の為に新聞の連載をしないかとお話をいただきました。
とてもありがたいお話で、各地方そして東京では東京新聞に取り上げていただき連載が始まりました。
はじめは小さな取り組みから、誰か1人だけでもその希望の言葉に救われる人がいればと言う思いでスタートしたのですが、実際私自身が励まされた思いです。
そしてその連載した作品を展示しないかと言うお話をいただき、今展覧会を開催させていただいております。

ライブパフォーマンスで描いた作品は、見に来てくださった皆様の希望の言葉を事前に募集し、お寄せいただいたものは全て書かせていただきました。

希望とは、完全なる勝利ではない。希望とは、ポジティブな響きを持つ言葉だけれども、それが生まれる時、その人はどん底にいる。その人は絶望の最中にいる。だからこそ、希望を持ちたいと切に願い、絶望の「絶」の上に「希望」を書いた。

この言葉は展覧会の中でも書かせていただいた希望という作品のエッセイです。
絶望に負けない希望を持ちたい、描きたいと一番初めに真っ黒なキャンバスの中には真っ黒な絵の具で絶望と描きその上に、全員の希望の言葉でその絶望を塗り潰しました。

最後には「志」と描きました。
志とは心の目指す行き先です。
志は誰かに奪われるものでもなく比較できるものでもありません。誰にでも平等にあるものです。
希望によって絶望感に負けることなく志を胸に前に進んでいきたい。
それは夢をおいかけることや、仕事であったり、家族であったり、1か月後の会食であったり、来年楽しみにしているコンサートであったり、祈ることであったり、自分にとっての希望を胸に歩んでいきたいと願って書かせていただきました。
希望が世界を照らしますよう心から願っております。

今回のイベントに際し、感染対策にご協力いただきました皆様、スタッフの皆様に心から感謝の想いでいっぱいです!
誠にありがとうございました。

撮影:高井朝埜

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