Whitestone Gallery Tokyoでの「Ink Art Show」で、巨匠の井上有一、白髪一雄、鷲見康夫…他と共に「書」作品を出展させていただいております。
前日のプレビュー会での岡西のLive Performanceの様子と岡西の言葉を紹介します。
会場内の白と黒の静謐な世界での岡西渾身の書から滲み出る調和への想い、
ご覧いただけましたら幸いです。
◆Ink Art Show
2018.07.20 – 08.08
Whitestone Gallery Tokyo
東京都中央区銀座6-4-16
Tel: +81 (0)3 3574 6161
Opening Hours: 11:00 – 19:00
Closed: 月曜
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‘泰’と‘然’
‘泰’には水から人を救い出す様子の意味がございます。
西日本の水害が起きた7月6日、書こうと決めた一字です。
やすらかであり豊かという意味を持つ‘泰’
この字を描く事により
亡くなられた方々への追悼の想い
そして被災されている方々へ
言霊として想いを届けたい。
そう願いながら揮毫させていただきました。
‘然’
神前儀式の場の様子の漢字です。
当然・全然・唖然・必然そして自然。
私たちが当たり前に使う言葉の中に存在します。
『自然』それは
私たちが隣り合わせに生きているという事を
そして私たち人間が自然を壊し続けているのだという事を
私も今一度見つめ直さなければいけない時期なのではないだろかという想いを込めて。
二つを合わせると
「泰然」
落ち着いていて物事に驚かないさま。
ふんぞり返って自分が大きいと見せるのではなく
人としての大切なものを備え、それを魂に宿らせること。
私の理想の姿そのものです。
そして「泰」は水、「然」は火。
神は、火(か)水(み)の調和の働きである。
「火」は縦に上がる陽の働きがあり
「水」は横に広がる陰の働きがあります。
泰然それぞれの最後の一画を縦と横に働きかけるよう描きました。
前回発表させていただいた
青曲と紅畝の作品と同じように
相対の関係であるからこそ
互いに助け合い、そこに浄化作用が生ずる。
二つで対の作品です。