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五輪連載企画「熱戦の書」第2回「東京」

東京オリンピック期間中さまざまな競技を観戦しながら浮かんだ言葉を書にし

五輪連載企画「熱戦の書」としてその思いを綴らせていただきました。

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第2回「東京」

オリンピックの開会式が好きだ。その国が凝縮されているから。彼の国の歴史や文化が分かる。たどってきた苦しみや悲しみ、喜びや誇りを表現してくれている。

これから始まる戦いは、そんなさまざまなことを経験してきたこの土地で繰り広げられるのだ。

直前まで、人の気持ちを傷つけるような出来事もあった。でも、入場行進をする選手の笑顔を見て思う。ここはアスリートの夢の舞台なんだと。

1964年。戦後の復興を世界にうたうオリンピックがあったと聞く。そして、2021年。復興をテーマに掲げた大会の開会式は、人々がお互いを認め尊重し合うことを高らかにうたった。そのことに私は共感する。

57年がたち、東京はカメレオンのように姿を変えてきた。しかし、人々が夢を追い求める場所であることは変わらない。

このオリンピックが日本と世界の人々にとって、明日の夢のためにあることを願う。

 

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協力:共同通信

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